It was blue moon. She only came once in a blue moon. But she is here now. It is blue moon. Wishes come true once in a blue moon.
だから私は「ずっと撃つ」
2015-09-21 Mon 23:00
撃つ。撃つ。撃つ。
私はただただ撃つ。
ずっとずっと撃ち続ける。
だから私は「ずっと撃つ」。


何のためだったか、それももう忘れてしまった。
いや忘れてしまいたかっただけなのかもしれない。
それでもかまわず私は撃つ。撃ち続ける。


的が小さい。でもそんなのは関係ない。
当たればいい。そう、当たるまで撃てばいいのだ。


私を止めようとする友人の声が聞こえる。
しかし私は構わない。撃つ、ひたすらに撃つ。
私が撃った弾が当たり、悲鳴もあがる。
しかし私は構わない。
弾が出る限り撃ち続けるのだ。





…………。

どれだけ時間が経っただろう。
弾も全て撃ち尽くした。
私にできることはもう残っていない。

疲れた。もう休んでしまいたい。


すると突然私の頭に衝撃が起こる。

「何、『やりきった~』みたいな顔してんのよ!」



「いった~い!もう!何するのよ!」

「『何するのよ!』じゃないわよ!あんたいつまでここ占領するつもり!?」


友人にそう告げられて私はようやく我に返って周りを見回す。
そういえば今日は夏祭りだった。
久々に地元に帰ってきて、小さい頃はついぞやることがなかった射的屋台を見つけて
ついつい私ははしゃいでしまったのだった。


上京してできた友人に誘われて始めたサバゲーに、
誘ってきた友人以上にのめりこんだ私は一端のサバゲ女子になったつもりでいた。

しかし、故郷の射的屋台は手強くサバゲで鍛えた私の腕でも全然倒せなかったのだ。


そしてついに頭に血が上った私は暴挙にでた。

「おじさん!この一万円でできるだけやるわ!」

そう言い切った私を見た友人の目の冷たさと言ったら。


結局本当に一万円分の弾を使い切り、私の手元には大量の景品が残った。
しかし明らかな大物は倒れずそのまま健在であった。



「ねえ、おじさん。あれ本当に倒れるの?」

「ちょ……!」

業を煮やした私はついに聞いてはいけないことを屋台の主人に聞いてしまったのだ。


おじさんは何も言わない。
じっと私を見つめていたかと思うと、おじさんは静かに立ち上がり、
先ほどまで私が使っていた射的用の銃に弾をこめた。


パン。

軽い音とともに発射される弾丸。
そしてその弾丸は私が倒せなかった大物をいともたやすく倒してしまう。


「数撃ちゃ当たる。確かにそうだがそれだけじゃあめぇよ。お嬢ちゃん」

そう私を嗜めるおじさんはとても輝いて見えたのだった。



『ずっと撃つ』 おわり




ツイッター上で「ずっと撃つ」を題材にショートストーリーを書いてもらいました
掲載していいよってことだったので記念にUPするのである。

他のキャラ達もゲスト出演しています。誰が誰かわかるかな(ヒントは色)


このお話を書いていただいたついでに、「ずっと撃つ」の命名権を無理やり贈呈し、
パトリシア=シルフィード という素敵な名前をいただきました。
やっぱり名前がないと呼びにくいからね
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