何年前のことだろう?
まだまだお子ちゃまだったときのお話です
近所の友達と一緒に毎日毎日外で走り回って遊んでたじくさん
桜も散って、葉っぱ全開な頃でした
その日も皆で、「きょうはなにしてあそぼーかー」
と相談して、おにごっこしたりサッカーしたりしてました
サッカー中、ボールを誤って変な方向に飛ばしてしまい、
取りに行った友達I君。
そのI君が叫ぶ
「うわっ、毛虫おる!きもー!」
その言葉により、子供達の興味はサッカーから消え失せ、
毛虫に集中することになりました
よく見ると、桜の木にものっすごい毛虫が大量発生してるじゃありませんか!
糸はいて巣みたいになってるし、それを見たじくさん達、
ただただ気持ち悪いと思いました
でもですね
自分たちの遊び場にこんなウニョウニョしたのがわいわいいてると
遊びに集中できない!許せない!
そんなわけで、急遽『毛虫討伐隊』なるグループが結成されました
ほっといても、どっかの会社?の人達が殺虫剤撒いてくれたんですが、
幼い少年達はそんなこと知る由もなく
というか自分達の手で退治してやる気満々なのでした。
さて、討伐隊。
人数は6人、だったかな
彼らの武器は BB銃4丁、水鉄砲2丁、長い木の枝数本、石ころ
じくさんはBB銃と水鉄砲担当で、
「2ちょうけんじゅうだー」とかいってはしゃいでました
そんなわけで始まった毛虫退治
桜の木1本につき大体毛虫の巣は1つ、2つ。
毛虫の数は50匹くらいいてたのかな?
結構な数でした、とにかく。
討伐隊の行動
まず水鉄砲による先制奇襲攻撃を仕掛け、敵を弱らせ
続いて石ころを投げつけて毛虫の集団を巣から落とし
最後にBB銃で残ってる奴らにトドメを刺す
なんとまぁえげつないことをしてたんでしょうね
まぁ子供だったから…いや…んむ……
水をかけると毛虫が一斉に体をクネクネさせるんですよ
その動きが可笑しくて気持ち悪くて。
石がヒットするとクネクネして巣から少し体が浮いてる毛虫たちは、
ボトボト地面に落ちてくるんですね
それをBBで一斉掃射したり木の枝で処理したり。
巣に残ってる残り少ない毛虫も見逃さず、BB銃で一匹残らずバキュンバキュンしてね。
そんな感じで順調に5本分くらいの桜の木を救ったと勝手に思い込んでるじくさん達なんですが
次の木で掃討作戦実行中にコトは起きたのでした
今までどおり、毛虫に銃撃を行っていたとき
バキュン
と、一発の銃弾(プラスチック弾よ、当然)が一匹の毛虫の頭を打ち抜いた!
すると…
どろ~…
っと、吹っ飛んだ頭の部分から体液がどろり、と…
…
……
それみたじくさん、もうアウト
一気に高ぶっていた気持ちが萎え、自分はなんてことをしてるんだと。
あいにく、他のメンバーは見てないのか見ても気になってないのか、
普通に銃撃を続けてたんですけども。
自分はそれ以上続けることができませんでしたわ
すっごく怖くなりました
急に恐ろしくなりました
冗談でなく、その日は毛虫に襲われるんじゃないかと夜眠れなかったし、
結局寝れたんだけど夢で毛虫に襲われる夢をばっちりみました
それ以来、毛虫はほんとにいろんな意味で苦手になりました
そんな、自業自得のトラウマ話。
どうでしたでしょうか
大げさかもしれないけど、命のなんたるかを学んだ出来事でした
それ以来小さい虫といえど、無駄に殺すのは避けています
毛虫さんごめんなさい、そしてありがとう
命は大切に!

解ってくれる貴方はぽちっと